君想歌
「意外そうな顔してんじゃねぇ」


眉を寄せる晋作を俺は
変に疑っちゃう。


だから案の定、

「疑ってんじゃねーよ」


不信がった俺に高杉は
口を尖らせた。


「女嫌いのお前ぇが。
好きになるような相手が普通の
女じゃ無いくらい分かる!!」


そうだった。

“普通じゃないモノ”に
高杉は飛び付く性格だ。


「ふん」


鼻で晋作を笑うと俺は
部屋を出ていった。


「明日も和泉と会う約束したから」


って言い残して。


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