君想歌
運ばれてきた甘味を
すぐに平らげると
二人は話に花を咲かせる。
でも栄太郎の様子が
可笑しい。
私の顔をちらちら話す間に
見てたけど。
今は難しい顔して見つめてる。
「なに?栄太郎」
「和泉さ、顔赤い」
怪訝そうに訊ねると
納得がいったかのように
首を縦に栄太郎は振る。
「だって大分前に
ここに入ったのに。
まだ寒い?」
隣に座った栄太郎の手が
すっと伸ばされ頬を挟む。
.
すぐに平らげると
二人は話に花を咲かせる。
でも栄太郎の様子が
可笑しい。
私の顔をちらちら話す間に
見てたけど。
今は難しい顔して見つめてる。
「なに?栄太郎」
「和泉さ、顔赤い」
怪訝そうに訊ねると
納得がいったかのように
首を縦に栄太郎は振る。
「だって大分前に
ここに入ったのに。
まだ寒い?」
隣に座った栄太郎の手が
すっと伸ばされ頬を挟む。
.