君想歌
悠は治療を終えると、
ニコリと笑った。
「歩き回ったら駄目ですよ?
二、三日は様子を見に来ます」
部屋から足音が通り過ぎると
後ろから溜め息が聞こえた。
「和泉。ごめん」
「なっなにが?」
いきなりの謝罪に上擦った声で
栄太郎に問う。
「俺が迎えに行けば良かった」
ぽつりと呟かれた言葉に
小さく笑う。
栄太郎は眉を寄せ
笑った和泉を睨む。
「新撰組に入っている以上。
危険は常に隣り合わせ。
それなりの覚悟を持て。
沖田隊長に言われてるから」
「だから和泉が怪我をしても
いいって言うの?」
その答え改めなよ、
そんな眼差しで和泉を見つめる
栄太郎の手をそっと握る。
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ニコリと笑った。
「歩き回ったら駄目ですよ?
二、三日は様子を見に来ます」
部屋から足音が通り過ぎると
後ろから溜め息が聞こえた。
「和泉。ごめん」
「なっなにが?」
いきなりの謝罪に上擦った声で
栄太郎に問う。
「俺が迎えに行けば良かった」
ぽつりと呟かれた言葉に
小さく笑う。
栄太郎は眉を寄せ
笑った和泉を睨む。
「新撰組に入っている以上。
危険は常に隣り合わせ。
それなりの覚悟を持て。
沖田隊長に言われてるから」
「だから和泉が怪我をしても
いいって言うの?」
その答え改めなよ、
そんな眼差しで和泉を見つめる
栄太郎の手をそっと握る。
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