君想歌
勢いに圧倒されながらも
沖田が安心するように頷く。


「本当ですか?
いつも和泉は無茶をするん
ですから。
少しは自重してください」


「うん。本当。
でも長い間屯所を彷徨くと
土方に強制送還されるかも。
部屋に」


ぷっと吹き出した沖田につられ
和泉も声を上げて笑った。


「まだ正月気分ですからね。
近藤さんがアレじゃ、
しょうがありません」


アレって?と訊ねる和泉に
沖田は甘味の包みの紐を
解きながら面白そうに話す。


「隊士たちに混じって
餅をついてますから」



楽しそうにする近藤の後ろで
土方が局長の威厳が!なんて
嘆く様子が浮かぶ。


実際、そうだろう。



斎藤がお茶を運んできた所で
話を中断して団子に手を伸ばす。


< 181 / 633 >

この作品をシェア

pagetop