君想歌
団子の他に大福と干菓子も
包まれている。


かなり値が張ったんじゃ
ないのか?


口に運びつつ、ふと気になる。


「お金のことは気にしないで
下さいよ?
僕が食べたくて買ったんです」


不自然に手を止めた和泉に
何ともない感じで沖田は笑う。


大福をかじりながら、
自分が居なかった間の屯所が
どうであったか聞く。



「和泉が居ない間は……。
原田さんが永倉さんと酒の
飲み比べをしてましたね。
何気に斎藤さんもやってました」





沖田と甘味を食べながら
話していた一方。



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