君想歌
沖田は酒に強いとはいえない。
だから和泉のお目付け役に
抜擢された。


斎藤は酔った三馬鹿と大広間の
片付けをしなければならない。

だからだ。


勝ち誇ったように和泉を見て
沖田を監視役にした土方には
傷が癒えたら制裁を下すと
しようか。


やけくそだと言うように
近くにある酒を飲んでゆく。


「……あー」


どうしましょう。

和泉が当て付けで酒に手を
出し始めちゃいました……。


ほんのりと酒のせいで染まった
頬と上がった体温に胸が
押し潰されそうです。


可愛くて。


< 211 / 633 >

この作品をシェア

pagetop