君想歌
ずどんっと後ろで山崎が
背中を押さえ悶えている。
「っ痛たた……姉ちゃん!
する事、以外に大胆や……。
副長に逆らうとか法度が
その時もしあったら」
「切腹?」
飄々と言ってのける和泉は、
ニヤリと笑ってみせる。
「だからさ要は。
考え直して欲しかった訳よ。
結局、翌日には発表されたけど」
また顔を見せた月に刀につけた
鈴が鈍く光る。
「姉ちゃん。
自分の首絞めるような事は
今後は控えなあかんで。
悲しむ人を作ったらあかんやろ。
ほな、早うに風呂入って寝ぇ」
軽い身のこなし方で
天井裏へ飛び上がった山崎は
静かに去っていった。
「分かってるってば」
山崎の言葉にくすぐったさを
感じながら嬉しそうに
くすりと笑った。
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背中を押さえ悶えている。
「っ痛たた……姉ちゃん!
する事、以外に大胆や……。
副長に逆らうとか法度が
その時もしあったら」
「切腹?」
飄々と言ってのける和泉は、
ニヤリと笑ってみせる。
「だからさ要は。
考え直して欲しかった訳よ。
結局、翌日には発表されたけど」
また顔を見せた月に刀につけた
鈴が鈍く光る。
「姉ちゃん。
自分の首絞めるような事は
今後は控えなあかんで。
悲しむ人を作ったらあかんやろ。
ほな、早うに風呂入って寝ぇ」
軽い身のこなし方で
天井裏へ飛び上がった山崎は
静かに去っていった。
「分かってるってば」
山崎の言葉にくすぐったさを
感じながら嬉しそうに
くすりと笑った。
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