君想歌
ただ時間が経つに連れて、
和泉の不安は募りに募っていく。
面に出さないように努力する
和泉は別の事に気に掛けていた。
「ちょ……お願い。
総司、大人しくして」
器用に布団の上で避ける沖田を
和泉は追う。
言わずとも夏風邪をひいた
沖田のことだ。
早く治してもらわないと
困るのというのに薬を
飲むのを頑なに拒む。
「嫌です。絶対」
沖田の部屋で二人きりの朝餉を
済ませ。
和泉が取り出した薬を見ると
そこからはお決まりで。
同じ会話が一昨日から
繰り返されていた。
食事に混ぜるも駄目。
お茶は勿論。
近藤に頼むも撃沈。
大きく溜め息をつき最終手段に
出るため部屋を出た。
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和泉の不安は募りに募っていく。
面に出さないように努力する
和泉は別の事に気に掛けていた。
「ちょ……お願い。
総司、大人しくして」
器用に布団の上で避ける沖田を
和泉は追う。
言わずとも夏風邪をひいた
沖田のことだ。
早く治してもらわないと
困るのというのに薬を
飲むのを頑なに拒む。
「嫌です。絶対」
沖田の部屋で二人きりの朝餉を
済ませ。
和泉が取り出した薬を見ると
そこからはお決まりで。
同じ会話が一昨日から
繰り返されていた。
食事に混ぜるも駄目。
お茶は勿論。
近藤に頼むも撃沈。
大きく溜め息をつき最終手段に
出るため部屋を出た。
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