君想歌
唐突としか言えない。

驚きを通り越し疑うような
土方の表情に苦笑した。

「明日から隊務に戻るから」


前の言葉を繰り返す。


変な意味じゃなく、と慌てて
付け加えた和泉を凝視した。


「は?」


たっぷり間を空けて発された
言葉がこれ。


まったく、気が抜ける。


「という訳で明日からよろしく」

理由を聞かれるのも面倒で
結局言い逃げした。


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