君想歌
和泉を追い掛ける土方の足音を
背後に聞きながら屯所へと急ぐ。
「お帰りなさい!!」
玄関から飛び出して来た山野に
挨拶をしつつ中の様子を伺う。
どんちゃん騒ぎは既に終わり
静けさが戻っている。
「明日から隊務に戻るから。
長い間、任せてごめん」
下駄を玄関の端に寄せると
土方が入って来たと同時に
伝えた。
「ちっ……」
小さく土方は舌打ちをした。
こう先手を打たれては
土方も言いようが無くなる。
満面の笑みの山野の顔を見れば
もう撤回は不可能だ。
.
背後に聞きながら屯所へと急ぐ。
「お帰りなさい!!」
玄関から飛び出して来た山野に
挨拶をしつつ中の様子を伺う。
どんちゃん騒ぎは既に終わり
静けさが戻っている。
「明日から隊務に戻るから。
長い間、任せてごめん」
下駄を玄関の端に寄せると
土方が入って来たと同時に
伝えた。
「ちっ……」
小さく土方は舌打ちをした。
こう先手を打たれては
土方も言いようが無くなる。
満面の笑みの山野の顔を見れば
もう撤回は不可能だ。
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