君想歌
「土方さーん!!
和泉を横取りしないでください」
「してねぇよ!!」

土方を突き飛ばす勢いで
沖田が和泉の前に顔を出す。

土方の顔が一気に疲れた表情に
変わり笑いを漏らす。


「あの猫、何で俺だけに
飛びかかる?」

「あれ。気にしてるんですか?」

「うるせぇ。ちょっと黙れ」


おちょくる沖田に土方は
目をつり上げる。

たいそうご立腹のようで。


沖田もこれ以上やると危険と
判断したのか大人しくなる。

「……センは基本餌付けしたら
誰にでも懐くはず…だけど」


「要するに。
餌くれって言ってんのか?」


頷いた和泉に更に土方は問う。


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