君想歌
そして。


沖田と共に壬生寺へ行くのが
最近の日課で。

少しマシになった日差しの下
子供たちは元気に走り回る。

「宗兄ちゃんや!!」


沖田を見つけた瞬間すぐに
子供が周りに集まる。


新撰組の沖田、ではなく
宗兄ちゃんの愛称で呼ばれる彼。


沖田も一緒になって遊ぶのに
そう時間は掛からない。

いつもなら和泉も混じって
遊ぶが今日は不参加だ。


遊んで更に痛めては、と
沖田に念を押されてもいた。


「暇だね……」

「にゃう…」


半強制的に連れられてきた
センの表情は迷惑そうに見える。

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