君想歌
「ミツ殿は、副長が唯一
苦手とする女性だ」
「斎藤っ」
余計なことを言うな、と
土方は斎藤をたしなめる。
「近藤さんがな?
和泉の事を文に書いちまって。
会いに行く、と……」
苦々しく告げる土方は
頭を引っ掻く。
「とにかく、だ。
ミツは他の女とは違う。
和泉に世話頼みてぇんだよ」
「別に断りはしないですよ?」
「頼む!!」
「わわ……っ」
身を乗り出し懇願する土方に
反射的に後ろに仰け反った。
.
苦手とする女性だ」
「斎藤っ」
余計なことを言うな、と
土方は斎藤をたしなめる。
「近藤さんがな?
和泉の事を文に書いちまって。
会いに行く、と……」
苦々しく告げる土方は
頭を引っ掻く。
「とにかく、だ。
ミツは他の女とは違う。
和泉に世話頼みてぇんだよ」
「別に断りはしないですよ?」
「頼む!!」
「わわ……っ」
身を乗り出し懇願する土方に
反射的に後ろに仰け反った。
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