君想歌
「そうなの?」

面白そう。
俺も乗ってみよう。

「うん。
いつも勝手場で来客用に
買ったお菓子をね」


「あ〜あ〜。
副長に言っちゃおうかなぁ」


ガッターンっ


「すいません!
あの人たちの分の勘定、
一緒にしてくださいっ!!」


慌てて席を沖田は立つと
口止め料かこっちの勘定も
払ってくれた。


沖田が店を出ると堪えきれず
俺たちは席で大爆笑する。


「……もう…和泉は…」


笑いが込み上げて話が続かない。

和泉も目の前で凄い笑ってる。



「「死ぬかと思った」」


二人揃ってやっと茶を飲み干す。


「和泉も酷いね?」


「何が……くくっ…」


ちょっと和泉笑わないでってば。


「沖田いじって」


「栄太郎だって」



< 99 / 633 >

この作品をシェア

pagetop