Dead Love Children
1、死神
病院のベッドで横になっている時のことだった。
コンコン、と左隣の窓を叩く音がするからそこに目をやると、黒いローブをまとった変な人間が目に入った。
何でそんなカッコウしてるんだと始めは思ったのだけど、それも、実はここは3階だというのに気付いて、何でこんな高い所に人間がいるんだという思いに変わった。
しかも、よくその姿を見てみると、手にカマを持ち、ドクロの仮面を顔に付けている。
俺がアゼンとしてその姿を見ていると、その変な人間、閉まっているはずの窓をスッと通り抜けて俺の元へと接近してきた。
足を見てみると宙に浮いている。
「マジかよ」
思わずそうつぶやくと、
「マジだよ」
そいつはクスクス笑ってそう言ったあとに、パカッと顔に付いているドクロの仮面を外した。
見てみると、俺くらいの年の女の顔だった。
「お、お前、何しに来たんだ?」
俺が驚いてそう言うと、そいつ、
「あなたをお迎えに来ました」
とそう返して、両手に持ったカマと仮面を宙にポカーンと浮かせたかと思うと、ポケットに手をやり名刺を俺に差し出してきた。
見てみると、下手くそな字で「死神」と大きく書かれていた。でも、
「なーんてね、冗談」
と笑ったそいつは、
「君を迎えに来たって言うのはジョーク。本当は違う用件で来たの」
と続けると、今度は服の中からピンク色の封筒を出してみせた。
俺は死神だと名乗ったことを冗談だと思ったんだけど、こいつは迎えに来たのを冗談と言ったようだ。
まぎらわしいな、と思う。
コンコン、と左隣の窓を叩く音がするからそこに目をやると、黒いローブをまとった変な人間が目に入った。
何でそんなカッコウしてるんだと始めは思ったのだけど、それも、実はここは3階だというのに気付いて、何でこんな高い所に人間がいるんだという思いに変わった。
しかも、よくその姿を見てみると、手にカマを持ち、ドクロの仮面を顔に付けている。
俺がアゼンとしてその姿を見ていると、その変な人間、閉まっているはずの窓をスッと通り抜けて俺の元へと接近してきた。
足を見てみると宙に浮いている。
「マジかよ」
思わずそうつぶやくと、
「マジだよ」
そいつはクスクス笑ってそう言ったあとに、パカッと顔に付いているドクロの仮面を外した。
見てみると、俺くらいの年の女の顔だった。
「お、お前、何しに来たんだ?」
俺が驚いてそう言うと、そいつ、
「あなたをお迎えに来ました」
とそう返して、両手に持ったカマと仮面を宙にポカーンと浮かせたかと思うと、ポケットに手をやり名刺を俺に差し出してきた。
見てみると、下手くそな字で「死神」と大きく書かれていた。でも、
「なーんてね、冗談」
と笑ったそいつは、
「君を迎えに来たって言うのはジョーク。本当は違う用件で来たの」
と続けると、今度は服の中からピンク色の封筒を出してみせた。
俺は死神だと名乗ったことを冗談だと思ったんだけど、こいつは迎えに来たのを冗談と言ったようだ。
まぎらわしいな、と思う。
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