Dead Love Children
2、モモカ
モモカは高校の時の俺の同級生だった。2年の時に同じクラスになった。
俺がモモカを見た時の第一印象は、
「妙に元気がないやつだな」
というもので、気になった時たまに声をかけたりしていた。
何で元気がないのかなどは考えるまでもなかった。イジメを受けていたからだ。
俺はそういうのが許せなかったから、見かける度に止めに入っていたけど、こういうことをする奴らは陰湿で、俺が教室にいないのを見計らってモモカをジメジメと攻撃していたらしい。
らしいというのも、俺が教室にいないのにはわけがあった。
俺は学校が嫌いだった。
本当は中学を出たらすぐに働きに出るつもりだったのに、親が全力で止めたからイヤイヤ高校に行ったという人間だった。
だからサボッてばかりいた。
サボッて何をするかと言えばアルバイトで、実はそろそろ高校を辞めようと思っていた時期だっただけに、2年になると学校にはほとんど行かなくなっていた。
それが俺が教室にいない理由だった。
モモカもモモカで、髪を染めたりピアスをしたりして突っ張っている俺みたいな人間が、何でそこまで自分を守ろうとするのか不思議だったし、申し訳なく思っていたらしい。
ある時ふと、
「あの、タケシ君、もういいよ。私一人でも何とかできるから」
とそう言ってきたことがあった。
俺がモモカを見た時の第一印象は、
「妙に元気がないやつだな」
というもので、気になった時たまに声をかけたりしていた。
何で元気がないのかなどは考えるまでもなかった。イジメを受けていたからだ。
俺はそういうのが許せなかったから、見かける度に止めに入っていたけど、こういうことをする奴らは陰湿で、俺が教室にいないのを見計らってモモカをジメジメと攻撃していたらしい。
らしいというのも、俺が教室にいないのにはわけがあった。
俺は学校が嫌いだった。
本当は中学を出たらすぐに働きに出るつもりだったのに、親が全力で止めたからイヤイヤ高校に行ったという人間だった。
だからサボッてばかりいた。
サボッて何をするかと言えばアルバイトで、実はそろそろ高校を辞めようと思っていた時期だっただけに、2年になると学校にはほとんど行かなくなっていた。
それが俺が教室にいない理由だった。
モモカもモモカで、髪を染めたりピアスをしたりして突っ張っている俺みたいな人間が、何でそこまで自分を守ろうとするのか不思議だったし、申し訳なく思っていたらしい。
ある時ふと、
「あの、タケシ君、もういいよ。私一人でも何とかできるから」
とそう言ってきたことがあった。