Dead Love Children
俺が学校を辞めてから2カ月たった時のことだった。
バイトからの帰り道にたまたまモモカを見かけたことがあった。
道端にスクーターをとめて、
「おう、久しぶり」
と声をかけてみると、モモカがこれ以上ないくらいやつれた顔をしているのに気付いた。
そのくせ俺の顔を見るなり、
「ああ、タケシ君」
と無理をして笑顔を作ろうとするから、俺は心配になった。
「何かあった?」
と思わず聞こうと思ったけど、やっぱりやめた。
イヤなことを思い出させるわけにはいかないからだ。
どうしようか考えた俺だったけど、空を見てだんだん暗くなり始めているというのを確認すると、スクーターの後部座席の部分をパンパンとたたいてこう言った。
「まあ、いいから乗れよ。俺が家まで送って行くから」
そうするとモモカはマジメだからこう言った。
「スクーターって2人乗りしていいんだっけ?」
俺はどうしてもモモカに乗ってもらいたかった。だから、
「原付は2人乗りダメだけど、スクーターなら大丈夫だよ」
とウソをついた(スクーターも原付)。
それでもモモカは乗り物には詳しくなかったみたいで、簡単に俺の言うことを信じた。
モモカが後部座席に乗ったのを確認してから、
「じゃあ、行くかな」
と言ってヘルメットを渡し、あとはエンジンをかけアクセルを踏んだ。
バイトからの帰り道にたまたまモモカを見かけたことがあった。
道端にスクーターをとめて、
「おう、久しぶり」
と声をかけてみると、モモカがこれ以上ないくらいやつれた顔をしているのに気付いた。
そのくせ俺の顔を見るなり、
「ああ、タケシ君」
と無理をして笑顔を作ろうとするから、俺は心配になった。
「何かあった?」
と思わず聞こうと思ったけど、やっぱりやめた。
イヤなことを思い出させるわけにはいかないからだ。
どうしようか考えた俺だったけど、空を見てだんだん暗くなり始めているというのを確認すると、スクーターの後部座席の部分をパンパンとたたいてこう言った。
「まあ、いいから乗れよ。俺が家まで送って行くから」
そうするとモモカはマジメだからこう言った。
「スクーターって2人乗りしていいんだっけ?」
俺はどうしてもモモカに乗ってもらいたかった。だから、
「原付は2人乗りダメだけど、スクーターなら大丈夫だよ」
とウソをついた(スクーターも原付)。
それでもモモカは乗り物には詳しくなかったみたいで、簡単に俺の言うことを信じた。
モモカが後部座席に乗ったのを確認してから、
「じゃあ、行くかな」
と言ってヘルメットを渡し、あとはエンジンをかけアクセルを踏んだ。