本当は誰よりも



『お前、本当は相手の事なんか1ミリも好きなんかじゃなかっただろう?』



『えっ・・??』



思い出したくもない遠い記憶を遡り、深く黒い霧に覆われつつあった思考が危ういところで晴れていくかのように、いきなり背後から核心をつく言葉をかけられて一気に現実に引き戻された。




『だから!お前は相手の事なんか一切好きじゃなかった!なんつーか、独りは淋しいし暇つぶし?程度に付き合いだったんじゃないか?』



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