【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】
「雪乃さんには俺がいます。だからもう、縛りつけないであげてください。
もう、雪乃さんの自由にさせてあげてください」
口を開いた絋君。
お義父さんは絋君を見ると、目を見開き、伏せた。
「そうだよな……。わかった。雪乃、本当にごめんな。
お母さんとはな、もう離婚したんだ。
だから雪乃の家族はお母さん。俺はお義父さんじゃなく、ただの知り合い。
でも、なにかあったらいつでも頼ってくれよ。雪乃はな、
大事な娘だったから」
最後の言葉に、涙腺が崩壊寸前に達した。
……ありがとう。あんなことがあったけど、お義父さんのことが
大好きでした。