【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】
「それからは、毎日がつまんなかった。でも、本当はやめなきゃって思ってたんだ。
こんなのよくない。って。でも仲間を裏切るようで自分からは言えなかった。
だからあの時仁さんにはすごい感謝した。
俺、最後の最後まで仁さんに頼りっぱなしだったな」
話を聞き終える頃、私は静かに涙を流していた。
そんなことがあったなんて知らなかった。
今まで、普通に過ごしてきたって、心のどこかでは思っていたから。
「絋君……」
「ごめん、今まで隠してて。嫌われたくなかったんだ……」
そんな、嫌うだなんて……。
私は絋君をそっと抱き締めた。