【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】
おまけ
隼人side
隼人side
「おぉ、似合ってんじゃん」
朝起きてから兄貴と出くわすと、第一声がそれだった。
「まーなぁ」
「今日も雪乃と行くから、隼人も気をつけて来いよ」
「あぁ」
雪乃……。
兄貴の彼女だと紹介されてからどのくらい経つだろうか。
あれから何度かこの家に来る雪乃先輩に話しかけること数ヵ月。
いいことがあったな。
最近、触っても怯えず話してくれるようになった。
ただ悪いこともあった。
それは、俺が先輩に惚れてしまったこと。
昔から兄貴と女の趣味があったからな。
まさか彼女に惚れるとは思ってなかったけど。
……いや、これは悪い話でもないか。