【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】
「あ……」
風呂に行こうとしていた足を反転させ、雪乃先輩の方へ戻った。
「一緒に入る?」
ニコッとしながらそんなことを言う。
「へっ!?入んないよ!」
「なーに今更恥ずかしがってんの?」
「ち、ちょっと絋君!隼人くんの前で、へ、変なこと言わないでよ!」
「はいはい」
降参、とでも言うかのように両手を上げそのまま風呂に行った。
「全くもう」
ふふっと笑いながら兄貴の出ていったドアを見つめた。
恋しそうに。
あぁ、限界なのかもな。
俺も男だぜ。しかもチャラ男とまで言われてたんだ。
もう、無理だよな。