【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】
それからどのくらい経っただろうか。
少し寄り道をして散歩から戻った。
「あ、お帰り」
「こんな時間に危ないだろー。変質者に会わなかったか?」
「ちょっとー、隼人くんだって子供じゃないんだよ?
……大丈夫だったよね?」
「おいおい、先輩まで?大丈夫に決まってるだろ」
「ほーらね、大丈夫だって!」
「今日はな。雪乃知らないだろ。
隼人六歳のときにな、女と間違えられて変な男に捕まったんだぞー」
「えー!なにそれ!それで、どうなったの?」
「『俺の彼女です。』って言って連れて帰ってきた」
「ふふっ、なにそれ。絋君そのとき八歳だよ。それに彼女って…アハハッ!」
「ちょ、待てよ!それは言っちゃダメなやつ!」
「あ、言っちゃったー、ごめーん」
「私なにも聞いてないよ!」
耳を塞ぎ、無邪気に笑う。
まぁ、いっか。