【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】
「ば、バイバイ!ヒーロー君!」
もうちょっとヒーロー君といたったけど、ドキドキでおかしくなりそう。
……まだ、一緒にいたいの?待ってよ、男の子だよ?
なんで。今まで早くいなくなりたいって思ってたのに。
おかしいよ。ヒーロー君といると、おかしくなる。
ドキドキする胸をおさえ、早くその場を去ろうと思い教室に入った。
……いや、入ろうとした。
でもその行動はヒーロー君に腕を掴まれたため止まった。
「俺も絋がいい」
拗ねたように言うヒーロー君が可愛くて、笑ってしまった。
「なに笑ってるの?」
「あ、いや、なんでもないよヒーロー君」
もう少し拗ねてほしいと思いヒーロー君と呼んでみた。
……え。なんで拗ねてほしいなんて思うの?
「雪乃。絋だよ」
ドキッ
まただ。
私、おかしいよ絶対。
笑顔見てドキドキしたり、撫でてもらってドキドキしたり、
名前呼ばれてドキドキしたり、もっと絋君と一緒にいたいと思ったり。
……それって、もしかして。
いや、そんなわけないよ。だって会ったばっかりなのに。