【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】
けど、その日のお義父さんはいつもと違った。
息が荒々しく、顔が火照っていて、まるで。まるで、好きな人を見るような、そんな目。
「お義父さんのこと、好きか?」
「え……?うん」
うん。と返事をすると、座っていたソファに押し倒された。
「えっ!?」
「お義父さんもなぁ、雪乃が好きなんだよぉ」
私の首に顔を埋め、そんなことを言ってきた。
意味、わかんないよ。だって、だって、お義父さんじゃん。
「やめ……て」
これが、初めて男の人を怖いと思ったとき。