灰色の掟
酒の席で酔った上とはいえ、『戦術自衛隊の兵器情報』は特定秘密に当たる。

これを漏洩させたという事、そしてその特定秘密を聞き出そうとしたという事で、三浦は勿論、その一般人の友人も罰せられる恐れがあるのだ。

悪意がなかったとしてもである。

一見すると、国家機密を守るには非常に優れた法律のように見える。

だが。

「漏洩を防げる、情報を調査する事もできない…これを逆手に取れば、国家は国民に情報を伝える事なく様々な事が出来るという事だ…例えば…」

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