ミルクティー
それは、まるで告白のような言葉。
否、きっとそのつもりだ。
「えっと。」
今まで、いつだって一緒にいた。
何があったって、きっとそれは変わらない。
そう思っていた。
だけど、そうじゃないって、気づいた。
私が好きな人を見つけたように、昂もいつか見つけるのかもしれない。
その時私は、どんなことを思うんだろう。
狩野先輩と付き合ってからろくに口も聞かなかった間。
先輩を疑った昂に見せつけていたその実、きっと私は昂のことを気にしていたんだと思う。
もしかして昂も、私と同じように気にしてくれていたのだろうか。
黙りこくった私を見て、幼なじみは慌てたように付け足した。
「返事とか、いらないから!
ただ、側にいてくれるだけで、いいから…」
全く、さっきの男らしさはどこに言ったのか。
私が困らないように、思い詰めないように紡がれたお願い。
"なにも考えずに俺の側で笑ってくれれば。"
そうして私は、昂に甘やかされ続けてきたのだろう。
強引なようでいて、最後に選択権を与えてくれる。
だけど。