ミルクティー





『あの、私、水野杏里って言います…!!

先輩のこと、入学式の時から好きです!!
付き合って下さい…』






緊張しまくりの私に、先輩は爽やかな笑顔を見せ、一言、


『…いいよ!』




と言ってくれた。




私は信じられなくて、何度か聞き返してしまったけど、本当なんだと分かると、すごく嬉しかった。





ほら、先輩は優しいじゃない。



あいつの言ったことなんて、ウソに決まってる。






この時、そう確信していた。











…──それが、7月のことだった。















< 5 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop