卒業までのタイムリミット
登校時
「行ってきまーす!!」
私、本田マイは今日も超大きな声で家を出る。声が大きすぎたせいか、電線に止まっていた鳥たちが、一気に遠くへ逃げて行く。
「あれ、何で逃げるの…?」
そんなこと自覚も持たないほど天然な私は逃げる鳥たちをのんびり見つめながら、「行ってきま~す。鳥たちも元気だね~」と、笑いながら手を降った。
のこのこと道を歩いて、辺りを見渡す。
「今日も平和だなぁ~、本当に昔戦争があったなんて思えないや………ん?」
私は何かを見つけたように走り出した。……といっても、超低スピードだ。
「裕太っ!! おはよう♪」
「おはよー。今日も平凡な顔してるな」
裕太は私の頭をつんとつついた。
「えっ、それどういう意味?」
「さあね」
「んー?」
私の顔を見て笑っているけど……、まあいいかとそのまま前を向いた。
私、本田マイは今日も超大きな声で家を出る。声が大きすぎたせいか、電線に止まっていた鳥たちが、一気に遠くへ逃げて行く。
「あれ、何で逃げるの…?」
そんなこと自覚も持たないほど天然な私は逃げる鳥たちをのんびり見つめながら、「行ってきま~す。鳥たちも元気だね~」と、笑いながら手を降った。
のこのこと道を歩いて、辺りを見渡す。
「今日も平和だなぁ~、本当に昔戦争があったなんて思えないや………ん?」
私は何かを見つけたように走り出した。……といっても、超低スピードだ。
「裕太っ!! おはよう♪」
「おはよー。今日も平凡な顔してるな」
裕太は私の頭をつんとつついた。
「えっ、それどういう意味?」
「さあね」
「んー?」
私の顔を見て笑っているけど……、まあいいかとそのまま前を向いた。