The last kiss
・・・うっ・・・ ごもっともな意見です。
「・・・まあ、羽菜美が本気で勉強したいって思ってるんなら
教えてあげてもいいけど?」
「えっ!本当!?」
「もちろん。」
「やったあ~~!!幸風が勉強みてくれてたら本当に一位になれるかもっ!!」
「ふふっ、調子良いんだから。」
「そんなことないよーだ。
あ、じゃあ、私こっちだから。バイバーイ。」
「うん、また明日。」
幸風といつもの場所で別れた。
・・・幸風って毒舌で素直じゃなくて厳しいけど、本当はとても優しいんだよね。
私、幸風が親友で良かったな・・・
『ザアーーーーーーーーーーー』
当然、雨が降り出してきた。
「さっきまで雨なんて降る様子なかったのに・・・夕立かな?」
・・・どうしよう・・・
このまま走って家に帰っても着くころには、もうびしょ濡れになってると思うし・・・
・・・仕方ない。
アソコで雨宿りでもしようかな。
私はすぐ目の前に見える「大橋」という橋のしたまで走った。