闇の向こう側で~あなたの光を~
もう、我慢はできないわ。
こんなに傷付けておいて、
まだ皆の顔をみてキャーキャー!言っている人達に嫌気がさす。
「紫音、ありがとね。
大丈夫だから、少し離れてて?」
小さく「うん」と答える紫音にもう一度お礼を言って立ち上がる。
紫音と海、陸以外は私を囲むようにして女の人達から守ってくれてた。
申し訳ないんだけど、
私はこの人達がゆるせない。
「みんな、ありがとう。少しだけ離れててくれる?」
はぁ?と言いたげな四人に目で訴える。
離れてて。
大丈夫だから…………と。
みんな、分かってくれたのか渋々離れてくれた。
女の人達はまだキャーキャー!と言っている。