闇の向こう側で~あなたの光を~
「あんた!何を偉そうに!!」
女が声を荒げるが美海は冷静に、
そして正確に相手の真髄を突いている。
正論で的確に痛いところを突かれれば必ず相手は焦るはずだ。
「あんたこそ!いい加減にして!!」
「そーよ!偉そうに!!」
「ブス!!」
ブス………?
美海がブスならお前らはゴミだぜ?
俺達のために一人で大勢の女共を相手にする美海がブスなわけあるかよ。
がさっ。
慎が美海に向かって歩こうとするが、俺は慎の肩を掴んだ。
慎は俺に目を向け
「なんで行かせてくれない
美海が一人で闘ってんのに」
とでも言いたそうな顔をした。
「美海が何のために
女共に向かっているんだと思ってるんだ。
抑えろ。
美海なら大丈夫だ」