闇の向こう側で~あなたの光を~


まだ何か言いたそうな顔をしているが

「総長命令だ」

と言えば、

「ズルいよな、龍」

と苦笑して呟き下がった。



さぁ、美海。

俺達を救えるかどうかは今からのお前の言葉に懸かってるぜ?





美海「正直、光龍のみんなの顔がいいのは分かります。

世間一般で言うとイケメンですから。

貴女達がキャーキャー言うのも納得しようと思えば納得出来ます。



だけど、

彼等を利用するのは許さない。


彼等がどれだけ傷付いて

彼等がどれだけ辛く

彼等どれだけ苦しんでるのかは私には分からないわ。



でも、一目で気が付いたわよ、この私でも。

彼等が苦しんでることくらい。



彼等を好きなのは個人の自由よ?

恋だもの。

仕方ないわ。

だけどこれ以上

私の大切な人達を苦しませないで。」


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