闇の向こう側で~あなたの光を~
階段を降りて一階に着くとしたっぱ達が美海に気付いた。
はじめに気付いたのは
時期幹部候補の将雅(しょうが)だった。
将雅「あ、美海さーん!
こんにちは~!」
美海「将雅、久しぶりね」
将雅「はいっ!」
将雅は元々人当たりのいい奴だが、
それは男だけで女にはとことん冷たい。
だが、美海には笑顔で話しかけてるし、
何より自分から挨拶するってのがビックリだ。
将雅「みんな~!
美海さんが来てくれたぞ~!」
ぞろぞろと美海のまわりにしたっぱ達が集まってくる。
女嫌いで有名な光龍がここまで慕う女は美海だけだろうな。
美海「颯、お菓子ありがとね」
颯「いえ、そんな……」
美海「ふふっ」
したっぱ達「~~~っ!!」
あぁーぁ、美海が綺麗に笑うからみんな照れちゃってんじゃん。
颯なんか間近で見てるから顔も耳も真っ赤だよ~。