闇の向こう側で~あなたの光を~


仕方ないわね。


「じゃあ、また後でね」

『は、はいっ』


可哀想に…。




幹部のところに行くと

何故か隼人以外が不機嫌。


「ちょっと、みんな。

将雅達に殺気を向けるの止めてくれる?」


龍「あいつらがわりぃ」


いつも以上に不機嫌な龍に近付く。


私が長時間、幹部のみんなの傍を離れ、

したっぱ君達のところにいると

決まって不機嫌になる。


べつに拐われるわけではないのに…。

将雅達のところに居て

もし、拐われそうになったら

彼等は全力で守ってくれるでしょうに。


「龍、機嫌なおして」


龍「べつに怒ってねぇよ」


どこをどうみたら怒ってないと言えるのか

不思議でたまらないわ。



「あなたが殺気をおさめてくれないと

したっぱ君達の顔色が戻らないでしょ?」


龍「知らね」


んもう、仕方ないわね。


チュッ。


「はい、これで機嫌なおして」


すると、龍の殺気が少しずつおさまってきた。


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