闇の向こう側で~あなたの光を~


気分も良くなってきた頃、いきなり高い声が聞こえてきた。



「キャー!光龍の方達よ!」

「イケメーン!!」

「幹部の皆様がお揃いよ!」

「カッコいいわー!」




これはヤバいわね。

女の人の声が聞こえてきた瞬間

海と陸は私にベッタリと引っ付いてきた。



微かに震えてるのは気のせいではないと思う。





これは皆には地獄ね。

もう私達を囲むように人が集まってきた。



龍も舌打ちをして女の人達を睨んでる。



段々と海と陸の震えが大きくなってきた。

二人をきゅっと抱き締め、背中を擦ってみる。

それでも収まる気配はなく、酷くなる一方でどうすればいいか。



「大丈夫よ、大丈夫。

私が守ってあげるから」



陸「みうぅ………」

海「やだぁ………」


大勢の女の人に戸惑い、怯える二人を見てられなくなり、言ってしまった。


「いい加減、退いて頂けないでしょうか?」


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