オレンジ色
「なぁ、シン?」
あと2問で答え合わせが終わるとこで、カズが俺を呼んだ。
「んー…何?あ、お前ここ間違ってるぞ。」
「俺、好きな奴がいるんだけどさ。」
「ふーん……あれ、お前この問題も…って、…ええっ!?誰!?」
突然のカズの告白。突然すぎて、心臓が口から出そうになった。
「えっと・・・その、相沢。」
照れながらも、それでもカズはキッパリと言った。
相沢はうちのクラスの、かわいいとは到底言えないようなポッチャリ系の女の子だ。
男っぽい性格で今も教室のスミで他の女の子達と騒いでる、明るい奴。
言われてみれば、相沢とカズはよくしゃべってたような気がする。
「いつから?」
「1ヶ月ぐらい前から。」
その間、ずっとカズは一人で片思いしてたってことか。
「もっと早く相談してくれて良かったのに。」
相談してどうこうなることじゃないけど、一人で悩むよりスッとするし。
「俺だって、好きなのかどうか今までわかんなかったんだよ。ただ、気になってて。」
恋の始めって、やっぱりそうかもしれないと、言われて納得した。
「で、どうして好きだって、わかったんだ?」
「気付いたら、いつもあいつん家の前通って帰ったり、してて。目が勝手にあいつのこと探したりしてる事に気が付いて、ああ、好きなんだな…って。」
「!」
それは、どこかで見たような光景だと思った。
いつもあいつん家の方を気にしてたり、気付いたら探してたり、か。
でも、違う、俺のは違う、そんなんじゃない。
「シン?…もしかして、シンも相沢のこと…」
俺が黙ったのを見て、小声でカズがそう言って来たから
「俺はもっと女の子っぽい子の方が好みだ。」
少し声を大きくして答えた。
自分の胸にも、聞こえて欲しかった。
あと2問で答え合わせが終わるとこで、カズが俺を呼んだ。
「んー…何?あ、お前ここ間違ってるぞ。」
「俺、好きな奴がいるんだけどさ。」
「ふーん……あれ、お前この問題も…って、…ええっ!?誰!?」
突然のカズの告白。突然すぎて、心臓が口から出そうになった。
「えっと・・・その、相沢。」
照れながらも、それでもカズはキッパリと言った。
相沢はうちのクラスの、かわいいとは到底言えないようなポッチャリ系の女の子だ。
男っぽい性格で今も教室のスミで他の女の子達と騒いでる、明るい奴。
言われてみれば、相沢とカズはよくしゃべってたような気がする。
「いつから?」
「1ヶ月ぐらい前から。」
その間、ずっとカズは一人で片思いしてたってことか。
「もっと早く相談してくれて良かったのに。」
相談してどうこうなることじゃないけど、一人で悩むよりスッとするし。
「俺だって、好きなのかどうか今までわかんなかったんだよ。ただ、気になってて。」
恋の始めって、やっぱりそうかもしれないと、言われて納得した。
「で、どうして好きだって、わかったんだ?」
「気付いたら、いつもあいつん家の前通って帰ったり、してて。目が勝手にあいつのこと探したりしてる事に気が付いて、ああ、好きなんだな…って。」
「!」
それは、どこかで見たような光景だと思った。
いつもあいつん家の方を気にしてたり、気付いたら探してたり、か。
でも、違う、俺のは違う、そんなんじゃない。
「シン?…もしかして、シンも相沢のこと…」
俺が黙ったのを見て、小声でカズがそう言って来たから
「俺はもっと女の子っぽい子の方が好みだ。」
少し声を大きくして答えた。
自分の胸にも、聞こえて欲しかった。