オレンジ色
なんとなく家にいるのが落ち着かなくて隣町の噴水の公園に向かった。
夕方のこんな時間なのに、結構人がいて。子供もキャーキャー言いながら走り回ってて、ベンチに座ってる老夫婦がとても穏やかで。
なんとなく気持ちが落ち着くような気がする。
俺の周りで起こった変な事件。
そう、きっと一時の気の迷いでしかなくて、男なんか好きになるはずなくて、きっと一番仲のいい友達でいたかったのに変な錯覚をしてしまっただけなんじゃないだろうか。
何度そう考えようとしても、どこかそれは違っていて。
友達じゃ足りない。
求めてるのはもっと違う何か。
でもだからって祐也とセックスしたいとかそんなことを思ってるわけじゃない。
ただ、“恋人”っていう位置に行きたくて、人目のあるところじゃ無理かもしれないけど、手をつないで歩いたり、休日は遊園地とか行って。一緒に観覧車に乗って夕焼けを見ているような、そんな位置になりたい。
それが“恋人”なのかどうかはわからないけど。
んっ・・・風が冷たくなってきた。
でも、この風の冷たささえ心地よく感じて、噴水の前まで行った。
たまに肩にかかるキラキラした水しぶきをまどろみの中で感じていた。
夕方のこんな時間なのに、結構人がいて。子供もキャーキャー言いながら走り回ってて、ベンチに座ってる老夫婦がとても穏やかで。
なんとなく気持ちが落ち着くような気がする。
俺の周りで起こった変な事件。
そう、きっと一時の気の迷いでしかなくて、男なんか好きになるはずなくて、きっと一番仲のいい友達でいたかったのに変な錯覚をしてしまっただけなんじゃないだろうか。
何度そう考えようとしても、どこかそれは違っていて。
友達じゃ足りない。
求めてるのはもっと違う何か。
でもだからって祐也とセックスしたいとかそんなことを思ってるわけじゃない。
ただ、“恋人”っていう位置に行きたくて、人目のあるところじゃ無理かもしれないけど、手をつないで歩いたり、休日は遊園地とか行って。一緒に観覧車に乗って夕焼けを見ているような、そんな位置になりたい。
それが“恋人”なのかどうかはわからないけど。
んっ・・・風が冷たくなってきた。
でも、この風の冷たささえ心地よく感じて、噴水の前まで行った。
たまに肩にかかるキラキラした水しぶきをまどろみの中で感じていた。