私のとなり、俺のとなり。
「!?」

私たち三人は一斉に後ろを向いた。

「あ、ほらあいつ。矢田直紀」
「えっあの人?」

私は聞き直した。

だって……かっこよすぎる。

整った顔立ちに、色素の薄いキャラメル色の髪の毛。顔も小さくて、唇も薄い。制服もうまく着崩してるし……モデル顔負けだ。

でも、かっこいいけど……かっこいいからこそ嫌いなんだよね……。
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