私のとなり、俺のとなり。
なーんて心の中で一人で叫びながら立ち上がる。

私はスカートについた砂をはらって、優夏と流多を追いかける。

「もーっ!置いていって……」

まぁ人混み埋もれた私も悪いんだけどさっ。


もちろん今は足もなおって走れる。

流多なんか恨んでないし。

むしろ恩人だと思う。

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