私のとなり、俺のとなり。
矢田君は私を抱きしめたまま赤髪をにらんだ。

「次手だしたら命ねぇと思えよ。消えろ」

その声は、あのギャル達に言ったときより怖くて低い声だった。



そして、私を抱きしめている矢田君の手はさらに強くなっていった。



「舞……」

そう切なく呟いて。
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