私のとなり、俺のとなり。
私はユサユサと体を揺すって矢田君を起こす。

「矢田君……!もう下校時間過ぎてるよ!閉まっちゃうよ?起きて!」


「……舞はさ。俺のこと嫌い?」

矢田君はいきなり喋った。

え。起きてたの?でも、目をつぶって
いる……。

……もしかして……寝言のつもり?



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