私のとなり、俺のとなり。

知られざる過去……

「えっ……」

二回目のキスの話を優夏にしたとき、優夏はミートボールを教室の床に落としてしまった。

「優夏ぁ!最後の一個だったのに!いいの?落としちゃって……!」

「そんなことより!二回もキスして舞は、矢田君のこと好きじゃないの!?」


「……自分でもよくわからないの。好きじゃないはずなのにキスして……しかも抵抗しなかった自分がいたの。」


私はあのときのことをよく覚えている。

すごく唇が暖かかったこと。

とても矢田君がかっこよかったこと。

それと……キスは嫌じゃなかったこと。
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