ソラ
「今日もお祖母さんに呼びだされて来たんですよ。グチグチ文句ばっかり言って、聞いてる方が疲れて来ちゃいます。」


彼女は少しだるそうに、ベンチの背もたれに体をあずける。

そして、少し長い溜息をついた。


「ごめんなさい。初めて会った人にこんな話、嫌でしたよね。」


オレは、何と言っていいか分からずに彼女を見た。

「あのさ…。何て言っていいか分かんないけど……」

言葉に詰まるオレを見て、彼女はフッと笑った。

「ありがとうございました。僕、こんな話したの初めてなんです。なんか…気が楽になりました!」


そう言って立ち上がると、彼女は駅へと歩いて行った。


 どうしよう
 このまま帰していいのか?
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