彼は、やさしくて、人が集まって、思いやりのある人だった。
だけど、わたしは見てしまった。
窓の外を見る、彼の寂しそうな横顔を。
「…わたしが、許すよ」
不安定な、寂しい、悲しい、宏くんを
優しい、暖かい、わたしの恋が温める。
寒い冬に、冷たい過去を、二人で温める。
***
KIMORIが原作ということで、「さすがだなぁ~!」と納得しながら読ませてもらいました。
世界観が、KIMORIそのもの。
そして、青春をかくにはもってこいの颯希の文章力がその世界をひきたてている。
すばらしいコラボレーションだとおもいます。
「宏くんを、わたしが許す」と言った、ちとせちゃんのこの一言がとても好きです。
とても、あたたかい。ほっこりする。
これから、二人は幸せに手をつないで二人で歩んで行って欲しいです。
とても、すてき。
ぜひご一読を。