クール女子と大泥棒が恋すると、
「おはようっ、千歳くん」
「よお、宮野課題やってきたか?」
学校では千歳は人気者。
「ねぇ、宮野くんのところ行かない?」
隣には美月。
「え……いや……」
「千歳~っ、今度カラオケ行こーよ!!」
一人の女の子が千歳に抱きついた。
ズキッ
ハ?
なにこの痛みは……。
先輩の時と一緒……。
「ねぇ、伊緒。」
我に返り、美月を見る。
「伊緒って宮野くんのこと好きでしょ?」
「好きじゃない。」
「嘘だぁ」
嘘じゃない。