クール女子と大泥棒が恋すると、







「ホラ、陽。帰るよ。」


放課後、直接保育園に行く。

陽は辺りをキョロキョロと見回した。


「千歳は?」


「荷物まとめてる。

明日の朝には出るみたいだから。」


「伊緒、さみしい?」


「えっ」


『無表情瀬川』の異名の私が弟にまで見破られるとは……。





「ちょっとね。

帰ろ。」



「うん……」



私たちは帰路を急いだ。





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