クール女子と大泥棒が恋すると、
「え……そこ……」
千歳は屈託なくニカッと笑う。
「確かお隣さんいたはず……。」
「金の力でねじ伏せた。」
「なっ……」
「まぁ、普段はそっちで暮らすからあんまり寂しがんなよ?」
普段はこっちで暮らす、って……
「お隣さんにそんな大金出さなくても
その金を私にくれればいくらでも延滞させたのに!!!」
こんなことを本心で叫ぶ私は
やはり金のことでまだまだ頭がいっぱいなのかもしれない。