クール女子と大泥棒が恋すると、





「約束だ。家を出ろ。」


飯を食べ終え、洗い物をする紗夜に告げる。


「あ、えっと……。」


「おいおい、それは酷くないか……?」


今起きてきた新見さんが口を挟む。



「新見さんには関係ないでしょ……。」


「紗夜は今までずっとあのビルに閉じ込められていたんだろ?

急に外の世界に放り出しても生きていけないさ。」


「そんなの知らない。」



「……お前はもっと学べ。」



そう言って新見さんは朝ごはんを頬張った。







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