クール女子と大泥棒が恋すると、




「千歳……お前!」



陽は食卓をバンバン叩く。



「お前は優しい子だな、陽。」



「え…………」



新見さんの言葉に陽は動きを止めた。




「お姉ちゃんを守って、偉いな。」



そう言って新見さんは陽の頭をワシャワシャとなでた。



いつになく陽の目が潤んでいるように見えた。






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